第2話:毎日パンやった理由

中学1年のとき、うちはまだ再婚してなかった。

お弁当はなかった。

毎日パンやった。

ほんまに、毎日。

最初は何も思ってなかった。

でも、ある日からそれは“ネタ”になった。

「お前の家、貧乏やから毎日パンなんやろー。」

同じクラスの男の子に、笑いながら言われた。

胸がギュッてなった。

言い返せへんかった。

ある日、トイレに呼び出された。

同級生の、ちょっと意地悪な女の子たちに。

「なんで毎日パンなん?」

「お母さんおらんのやろ?」

当時は、片親って言うのが恥ずかしくて。

「お母さん、入院してるねん。」

そう答えた。

本当のことは、言われへんかった。

ほんまは、入院なんかしてへん。

出ていっただけや。

でも、それを言う勇気がなかった。

そしたら今度は、

「入院してるんやったら、面会行かせてや。」

そう言われた。

何が正解なんか分からんかった。

でもな、

毎日パンやったからこそ、

人のお弁当がめちゃくちゃ羨ましかった。

卵焼きとか、唐揚げとか、

お母さんが作ったお弁当。

ほんまに、いいなって思ってた。

でも不思議なことに、

周りの友達は逆にパンを羨ましがってた。

「それちょうだいー!」

って。

友達のお弁当と、

私が買っていく菓子パンを丸ごと交換したりしてた。

今思えば、

あれはあれで楽しかった(^ ^)

お弁当がなくて恥ずかしかったけど、

ちゃんと笑ってた時間もあった。(^^)

それでも、心のどこかでずっと、

“普通”になりたかった。

読んでくださってありがとうございます。

続きも書いていきます☺️

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